【実践】働きながらでも応用情報技術者試験を2ヶ月で取得する!
目次
本記事について
本記事はIPA 情報処理推進機構の応用情報技術者試験を2か月で取得することを目指し、そのための試験申込み方法、教材や勉強方法、受験前に気を付けるポイントをまとめたものになります。
働きながらでも1日1時間~3時間くらいを想定した勉強法もまとめています。
本記事が応用情報技術者試験の資格取得を検討している方の参考になればうれしいです。
ちなみに私自身が本記事で記載した内容を実践することで、応用情報技術者試験に合格することができました。
下の画像はそのときの試験結果結果になります。
資格概要
資格情報
資格名
IPA 情報処理推進機構 応用情報技術者試験
概要
ITエンジニアとしてのレベルアップを図るには、応用情報技術者試験がお勧めです。技術から管理、経営まで、幅広い知識と応用力が身に付き、システム開発、IT基盤構築などの局面で、高いパフォーマンスを発揮することができます。(IPAの応用情報技術者試験ページから引用 https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/ap.html)
レベル
ITスキル標準(ITSS):レベル3勉強時間
約200時間試験情報
受験日
4月の第3週日曜日10月の第3週日曜日
の年2回
合否発表日
(4月受験):6月中旬(10月受験):12月の中旬
受験料金
5,700 円(税込)インターネットでの受験申込では以下の支払い方法が選択可能
・クレジットカード決済
・ペイジー(Pay-easy)による払込み
・コンビニ利用による払込み
受験方法
情報処理試験が開催される特定の試験会場にて一斉受験試験地は各地にあり(試験地については以下のIPAのサイト参照)
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_02annai/sikenti.html
試験内容
試験時間 | 出題形式 | 解答数/出題数 | |
---|---|---|---|
午前 | 9:30~12:00 (150分) |
多肢選択式 (四肢択一) |
80問/80問 |
午後 | 13:00~15:30 (150分) |
記述式 | 5問/11問 |
合格条件
合格ライン | |
---|---|
午前 | 60点/100満点中(48問/80問中正解) | 午後 | 60点/100満点中 |
合格率
H28年度 21.0%教材紹介
午前はすべての範囲からまんべんなく基本的な知識を問われます。そのため、テキストで基本的な知識がついたらあとはひたすら過去問を解いていくのが良いかと思います。
午後は11問から5問選択式であり、自分の得意分野を選択することができます。そうはいっても、午後は150分という短い時間の中で、確実に解き切る必要があるため、解き方のポイントを押さえて効率よく解いていかないと時間が足りません。
以下では午前対策、午後対策、過去問演習でそれぞれ使用した教材を紹介したいと思います。
※私が受験ときに使ったテキストから2017年11月時点で最新のものに置き換えています。
午前対策
午前対策に使用したテキストは以下の2冊のみです。
1.情報処理教科書 応用情報技術者 テキスト&問題集 2018年版 (EXAMPRESS)
本情報
■タイトル
情報処理教科書 応用情報技術者 テキスト&問題集 2018年版 (EXAMPRESS)
■価格(2017年11月現在)
3,024円
■著者
日高 哲郎
■ページ数
664ページ
■章構成
第1章:基礎知識
第2章:コンピュータ構成要素
第3章:システム構成要素
第4章:オペレーティングシステム
第5章:データベース
第6章:ネットワーク
第7章:セキュリティ
第8章:システム開発技術
第9章:ソフトウェア開発管理技術
第10章:マネジメント
第11章:ストラテジ
第12章:平成29年度春期試験午前
第13章:平成29年度春期試験午後
■詳細
内容
午前で問われる基本的で幅広い知識を網羅したテキストだと思います。
各章の最後にはチェック問題もついていて、覚えたことをチェック問題で整理し、間違えたところや悩んだ問題の個所は再度戻って復習しました。
この一冊を勉強すれば応用情報試験の基礎力は十分つくと思います。
私はこのテキストを使って、午前に向けた基礎力を付けるとともに、過去問演習や午後対策時の辞書として使用しました。
本情報
■タイトル
徹底攻略 応用情報技術者教科書 平成30年度
■価格(2017年11月現在)
2,570円
■著者
株式会社わくわくスタディワールド 瀬戸美月
■ページ数
-
■章構成
第1章 基礎理論 【テクノロジ系】
第2章 コンピュータシステム 【テクノロジ系】
第3章 技術要素 【テクノロジ系】
第4章 開発技術 【テクノロジ系】
第5章 プロジェクトマネジメント 【マネジメント系】
第6章 サービスマネジメント 【マネジメント系】
第7章 システム戦略 【ストラテジ系】
第8章 経営戦略 【ストラテジ系】
第9章 企業と法務 【ストラテジ系】
索引
■詳細
内容
700ページ以上あるかなり分厚い辞書のようなテキストです。
私は過去問題を解いていくなかで、1で紹介した情報処理教科書 応用情報技術者 テキスト&問題集 2018年版 (EXAMPRESS)では索引が弱く、辞書的に使えるテキストが欲しいと思い購入しました。内容は午後問題に出てくる内容も網羅されているので、不明点が出てもこのテキストで索引すればだいたい解決しました。
午後対策
午後対策に使用したテキストは以下の1冊のみです。
1.2017 応用情報技術者 午後問題の重点対策 (午後試験対策)
本情報
■タイトル
2017 応用情報技術者 午後問題の重点対策 (午後試験対策)
■価格(2017年11月現在)
3,672円
■著者
小口達夫
■ページ数
787ページ
■章構成
第1部 本書の使い方
第1章 応用情報技術者試験の出題範囲
第2章 学習の進め方
第3章 本書の学習方法
第2部 午後記述式問題の対策
第1章 情報セキュリティ
第2章 システムアーキテクチャ(システム構成技術と評価)
第3章 ネットワーク
第4章 データベース
第5章 情報システム開発
第6章 プログラミング(アルゴリズム)
第7章 組込みシステム開発
第8章 マネジメント系の問題
第9章 ストラテジ系の問題
■詳細
内容
午後問題に特化した対策本です。
午後問題は150分で5問解答しないといけないため、1問30分と短い時間で文章問題を読みポイントを読解して解いていく必要があります。
このテキストは解き方のポイントがたくさん記載されており、このテキストを解くことで、午後問題の"解答力"を鍛えることができたと思います。
私は過去問演習に入る前に、午後問題の解き方を得るためにこのテキストを使って問題演習をしました。
このテキストでわからない点があったら、徹底攻略 応用情報技術者教科書 平成30年度やネットで検索をかけて解決します。
過去問演習
過去問演習に使用したテキストは以下の1冊のみです。
1.平成29年度【秋期】応用情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集 (情報処理技術者試験)
本情報
■タイトル
平成29年度【秋期】応用情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集 (情報処理技術者試験)
■価格(2017年11月現在)
1,922円
■著者
加藤 昭, 高見澤 秀幸, 矢野 龍王
■ページ数
464ページ
■章構成
平成29年度春期
平成28年度秋期
平成28年度春期
平成27年度秋期
■詳細
内容
過去問演習用に購入した過去問集です。
本に収録されている4回分の過去問以外にもPDFを合わせると15回分もの過去問および解説がついてきます。
15回分もあれば、過去問の数を気にせずひたすら解くことができます。
私は試験前には10回分まで解きました。解説を読んでわからないところがあれば、テキスト見直しやググって解決しました。
勉強方法
本章ではネットワークスペシャリスト合格に向けてしぐれがきが実践した勉強方法を紹介したいと思います。
以下の4ステップで勉強を進めたいと思います。
勉強方法:4ステップ
ステップ1:知識詰め込み
情報処理教科書 高度試験午前I・II 2017年版を読んで、基本知識を蓄えます。
ここでわからないことがあったら、ネットで検索をかけて分からないことを解消します。
1回読んでも覚えられないので、何度も繰り返すことに意味があります。
私の場合は1回目はチェックリストを解かずに1週間で一気に読破して、その後再度1週間かけて弱いところを集中的に読みました。
1回目で読んでいて不明なところ、難しかったところ、重要そうなところは付箋や色付けなどで後から呼んでも分かりやすくしました。
ステップ2:午後問題対策を行う
2017 応用情報技術者 午後問題の重点対策 (午後試験対策)を使って午後問題の解き方を学びます。
ここでのポイントは以下です。
1.解き方のポイントを学ぶ
上でも何度も記載しましたが、午後問題は150分で5問解答なうえに1問1問文章問題ということで、基本的に時間が足りません。解き方を学び、要領よく解いていかないといけません。
2.自分の得意/不得意を見つける
午後問題は10問の中から4問を選択する必要がある(情報セキュリティは必須のため除く)のですが、年によって難易度が変わるので、確実に点数をとれる問題を選択すことが重要になります。
私の場合は確実に解ける「プログラミング(アルゴリズム)」と「組込みシステム開発」をベースに、「情報戦略」、「システムアーキテクチャ」、「ネットワーク」、「情報システム開発」の中で簡単そうな問題を調整していました。
選択は確実2問+選択3問の5問くらいストックを持っておくとよいと思います。このストックをステップ2で見つけることが重要になります。そうすれば、ステップ3の過去問演習はすべての問題を解く必要がなくなり、効率よく勉強できます。
3.時間間隔を培う
解くときは必ず時間を計りましょう。150分の内、多めにとって10分は見直し時間として140分で5問解き切れるように解くスピード配分をつかめるとよいでしょう。
4.何度も復習する
不明なところがでたら、テキストで調べたり、ググるなりして解決しておきます。
これを繰り返すことで確実に知識が定着していくはずです。
ステップ3:さらに過去問題を解く
ステップ1で基礎知識、ステップ2で午後の解き方や解くべき問題が決まったら、あとはひたすら実践あるのみです。
きちんと時間を計って解き、解説を読んでわからない箇所は解決しておきます。
私の場合はステップ2での4回分の上にさらに6回分解きました。
ステップ4:前日に問題集を一気に読み直す
再度テキストや問題集を読み直します。
ここは流し読みで、知識を総まとめさせるためです。これによって当日への知識の積み込みを行います。
個人的にはこれを行うことでかなり知識が整理できて、当日はステップ3の模擬試験よりも実力が出せます。
まとめ
基本情報を取得してから2年後に応用情報に挑戦しました。基本情報より幅広い上に深い知識と問われて、最初は合格点の60点に届かずほんとに受かるのか不安でしたが、過去問を解いて、不明点をひたすら解決していくとだんだんと実力がついていきました。何事も継続が重要ですね。
今回、応用情報をとれたので、今後はさらに上の高度試験に挑戦していきたいと思います。
以上!